二酸化塩素関連事業

二酸化塩素とは

二酸化塩素は本来気体であり、比較環境によって上下するのですが、その酸化力は次亜塩素酸ナトリウムの約2.5倍ともいわれ、極めて強い殺菌力を有します。

亜塩素酸塩(Nacl2)+ClO2(二酸化塩素/ガス)+ 副産物
※亜塩素酸塩≒安定型二酸化塩素(商業上の名称で二酸化塩素とは異なります)

強力な酸化作用

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二酸化塩素は一般的には安全性の高い物質と言われています。特に経口摂取での安全性はWHOをはじめ、世界各国で確認されており、食品添加用としての用途が広く認められています。一方で、二酸化塩素自体は反応性の高いガスであるため、作業中の長期間低濃度吸気での安全性検証(毒性試験)はされていないのが現状です。
特に二酸化塩素の先進国ともいえるアメリカでは、ACGIH(米国産業衛生専門会議)は二酸化塩素(CLO2)の暴露許容濃度は、8時間平均の暴露許容濃度として、0.1ppm、15分間の短時間暴露許容濃度として0.3ppmと定めていて、変異原性や発癌性は示さないことから、使用方法さえ誤らなければ安全な薬品ということができます。
※一般に1ppm程度の濃度で臭気を感じ、10ppm以上の濃度に暴露されると粘膜に炎症を起こすことはあります。従って、二酸化塩素の毒性は主に発生するガスを吸入することによる呼吸器障害です。
また、ダイオキシン、トリハロメタン(フルオロホルム、クロロジフルオロメタン、クロロホルムなど)、オゾンガス等の環境有害物質を生成しないので、環境に優しい物質という側面も持っています。
(※一部ウィキペディアより抜粋)

使用上のメリット/デメリット

●二酸化酸素使用のメリット/デメリット比較

メリット ・強い酸化力→次亜塩素酸ナトリウム(塩素系)の約2.5倍
バイオフィルムを含む幅広い種類の細菌、カビ、ウィルスに効果
・低濃度で効果を発揮
・幅広いpH6.0~pH10.0の範囲で安定的で強い殺菌力
(塩素はpH7を超えると大幅に殺菌力が低下)
・毒劇物ではない(資格不要。過酸化水素処理では資格が必要)
トリハロメタン(発がん性物質/THM)を生成しない
・反応が早い
・発がん性は認められていない
・アンモニアと反応しない
・ゲル状に加工が可能
・週1回の配管処理に対して中和、排水する必要がない
デメリット ・次亜塩素酸ナトリウムと比較してコストが高い
・熱や紫外線で分解され、長期保存に適さない
・塩素に似た刺激臭がある。
・低温(5℃以下)で効果が低下
・pH6.0未満の酸性水質では次亜塩素酸ナトリウムの方が有利な場合も
・濃度が濃い場合、金属や樹脂も腐食させることがある
・水中の有機物、鉄、マンガン、硫化物で二酸化塩素を消費する
・紫外線により容易に分解し、水溶液は解放容器では力価が低下する
(次亜塩素と比べ気化しやすいため、濃度管理をする必要がある)

使用認可事例

世界と比較すると、国内での普及は遅れてはいますが、以下のような用途での使用が公的機関に認められ、徐々に普及しつつあります。

【国内】

□小麦粉の漂白時における食品添加物として認可(食品衛生法)
□水道水の除菌、消毒剤として認可(厚生労働省)
□飲料水の処理として認可(厚生労働省、経済産業省)
□家庭用雑貨(空間除菌・消臭剤)として認可(経済産業省)
□プール及び公衆浴場における除菌、消毒剤として(厚生労働省)
□大腸菌、O-157、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌の抗菌・殺菌剤として((財)日本食品分析センター)

【世界】

●WHO(世界保健機構)  安全性、A-1クラスに認定
●JECFA(国連食品添加物専門委員会) 食品添加物としての安全性認定
●FDA(米国食品医薬品省) 食品添加物、医療用消毒、医療機器消毒用使用認可
●FAO(国連食料農業機構) 安全性、A-1クラスに認定
●USDA(米国農務省)、FSIS(米国食品安全検査局)  食品製造・加工における最終殺菌、家畜、野菜、果物への使用認可
●EPA(米国環境保護庁)  飲料水の殺菌(0.8ppm残留可)、工場廃水物処理、環境浄化使用認可
●HACCP(米国食中毒予防計画) 直接食肉への使用認可

安定化二酸化塩素について

最初に誤解してはいけないのは、二酸化塩素と安定化二酸化塩素は全く別のものということです。
二酸化塩素は従来、除菌・消臭性に優れる一方、気体であり熱や光に弱いという性質上、専用の発生装置等が必要で取り扱いが面倒でした。
そこで二酸化塩素そのもの、もしくは発生装置を販売するのではなく、二酸化塩素を発生させるための前駆体を長期保存させるための安定化二酸化塩素として販売するようになりました。
安定化二酸化塩素には確立された定義はなく、亜塩素ナトリウム(NaClO2)が入った水溶液が二酸化塩素を発生させるための前駆体として使われているものが多く、メーカーによって成分内容は異なります。 但し、安定化二酸化塩素が発生させる二酸化塩素濃度は空気中の有機物量などの環境によって左右され、安定化した効果を発揮することができないという欠点があります。

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